『ヴァニタスの寓話』小作品


『命の鎖』(2022年制作)

 生きとし生けるものはすべて、生まれ落ちた瞬間にあらがうことのできない命の鎖で結ばれている。それは、何者も逃れることができない苦しみと悲しみにまみれた鎖。

 時に強く血がにじむほどに身を縛られながらも、生への渇望からも逃れることもできない。


 足元にあるのは、オオカミの頭蓋骨と骨。生にしがみつきながら死を見つめ続ける、そんなイメージで制作しました。

 想像以上にオオカミの骨格を理解するのが難しく、まだまだ改良の余地があるなと感じています。骨もまた然り。

 ですが、今の自分のベストは尽くせたと思います。

 少し憂いのあるオオカミの表情も気に入っています。

〈作品概要〉

主な材料:石塑粘土、木材、金属、スワロフスキー、他

サイズ:高さ230×幅150×奥行130cm


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